手ブロで描いてる
ロクアレ和物パラレルです
周りは白だった
冷たい
寒い
白い雪
唯一の
色は
あなただった。
その日はたまたま、そう
たまたま雪の降りが強かったせいで、少し帰り道が遠くなってしまったんだ。
まぁ率直には迷子だな。
だから、彼を見つけてしまったのは
偶然なんだろう
(?)
雪色一面の中に、薄汚れた麻布を見た気がしてニールは足を止めた。
よくよく見るとそれは人の子程の大きさに膨らみがあり、そっと近づけばひそかに動いていた。
(こんな雪山に子供……?)
まさかと思いつつも更に距離を詰め声を掛けた
「おーい」
大丈夫か?と僅かに見える麻布の隙間を覗きこむと、黒い髪が見えた。
そして
暗い影をともした銀の瞳と
出会ってしまったのだ。